始めよう!キャンピングカーライフ

近年、キャンピングカーを使って旅行やキャンプ場へ赴く人が増えています。その理由として、自分たちのペースでゆったりと旅を楽しみたいという人が増えていることがあげられます。 キャンピングカーの利点はなんといっても移動手段と宿泊施設が一体となっていること。「好きな場所で、アウトドアを楽しみたい!」 そんな願いをかなえてくれるアイテムがキャンピングカーなのです。 今回はそんなキャンピングカーだからこそ実現できる旅の楽しみ方、「くるま旅」をご提案します。

【参考】
一般社団法人 日本RV協会広報誌「くるま旅」Vo.4

その1 不便を楽しもう

キャンピングカーは「動く家」。そんな夢を抱いている方が多いのではありませんか。
しかし、実際は少し異なります。確かに、キャンピングカーの中にはキッチンやシャワー設備、テレビ、エアコン、ヒーターといった設備が整っているものが多くありますが、必ずしも、家庭と同じようには使えません。「水道」があるといっても、車に積めるのは10リットルか20リットルタンクであり、多くても100〜150リットルです。また、たとえ100リットルあったにせよ、4人でシャワーを使えば1回で終わるぐらいの量でしかありません。
さらに、電気が使えるといっても、家庭と同じようにテレビを見たり、パソコンを使ったりするためには、キャンプ場でAC電源に接続するか、もしくはサブバッテリーの力を借りて、 インバーターを駆動させなければなりません。あるいは、人に迷惑をかけないように、発電機を回すか…。いずれにせよ、家と同じように電気を使うためには、ある程度の準備と労力を必要とします。
このように、水道や電気など、車にあらかじめ積める量には限界があります。 キャンピングカーには「不便がいっぱい!」。 それが現状です。
しかし、だからこそ面白い! 不便という「非日常」的な旅を与えてくれる、キャンピングカーでの「くるま旅」とはそういう世界なのです。

その2 家族の絆を大事にしよう

キャンピングカーは基本的に狭いものです。椅子やテーブル、キッチンとベッドが備わった車種があるといっても、基本的に、みなすべて見渡せる範囲にすっきりと収まっています。家のようにリビング、子ども部屋などというように個室ごとに仕切られた空間は、限られたキャンピングカーの中では望むべくもありません。でも、だからいいのです!
つまり、広すぎて家族が拡散する「家」とは対照的に、キャンピングカーは狭いがゆえに、家族の求心力を高めることができます。家族の求心力が高まった空間を仮に「団らん」という言葉で表現するならば、キャンピングカーには「団らん」があります。

その3 マナーを守って地元の人とふれ合おう

キャンピングカーでの「くるま旅」となると、長期滞在も可能となります。そんな時こそ地元の人々やその地域の文化との交流を楽しむことをおすすめします。訪れた地域の文化や人々との交流を楽しむことで新たな発見があるかもしれません。それこそが「くるま旅」ならではの旅の楽しみ方といえるでしょう。

その4 ゴミを出さないよう心がけよう

ゴミを出さないように心がける。それはキャンピングカーでの旅行に限ったことではありません。ゴミ処理に関わる膨大なコスト。それを焼却するときに発生するCO2。さらに、最終的にはゴミとなってしまう資源そのものの無駄づかい。ゴミを出さないように心がけるということは、今や地球環境保全のテーマと密接に結びついています。マナーを守って、ゴミを持ち帰る。それはとりもなおさず、ゴミの量を減らすことにもつながるでしょう。

その5 キャンプ場を大切にしよう

ゆったり過ごせる、自然と接するという二つの条件を兼ね備えている宿泊施設として、キャンプ場はもっとも理想的な場所といえるでしょう。今まではツーリング志向のキャンピングカーユーザーたちからは評判のよくなかった「アクセスの不便さ」というものが、これからは、逆にキャンプ場の武器となる日が来るはず。アクセスが不便ということは、言い方をかえれば、「手つかずの自然が残っている」ということですからね。また、さまざまな設備が充実しており、各種特典や連泊割引などがあることもキャンプ場の利点といえます。