キャンピングカー設備のいろいろ

ベッドや冷暖房など・・・キャンピングカーのさまざまな設備をご紹介

「時間にとらわれないで自由にキャンプ(または旅行)を楽しみたい!」そんな願いを実現させるときに大きな助けとなるのがキャンピングカー。 キャンピングカーの利点は移動手段と宿泊施設が一体となっていること、そして電気やガスなど家と同じような設備が使用できることです。 そんなキャンピングカーの設備の種類は実に多種多様です。 今回はキャンピングカーの、ベッドと電気やガスなどの設備についてご紹介いたします。

【参考】一般社団法人 日本RV協会広報誌「くるま旅」Vo.8

「ベッド」で寝るキャンピングカーと、「シート」で寝る乗用車。キャンピングカーのベッドいろいろ

キャンピングカーのベッドはこんなに素敵!

キャンピングカーのベッドはこんなに素敵!
キャンピングカーと普通の乗用車を比べたときの、一番大きな違い。それは、「しっかり寝られるベッド」を持っていることです。普通の乗用車で寝る場所は、ベッドではなくシートであり、たとえリクライニング機構を備えていて車内全体が平らになるような車であったとしても、それは「シートアレンジ」の一つに過ぎません。しかし、キャンピングカーは人間の疲労回復に欠かせない快適な睡眠を、「シート」ではなく「ベッド」で保障してくれます。だからこそ、長距離旅行も楽にこなせる「くるま旅」が可能となるのです。 ここでは、そんな快適な睡眠を保障してくれるキャンピングカーの「ベッド」の種類を紹介します。

効率よく二役をこなすフロアベッド

フロアベッドとは、通常は食事をするためのテーブルとシートを操作して、就寝時にベッドスペースに変えるというものです。椅子やテーブルを操作するため、ベッドメイクに多少の時間とコツを要しますが、スペース効率が良いという利点があります。

就寝人数を増やすのに最適なバンクベッド

キャブコンといわれる車種に代表される「運転席の頭上に設置されたベッド」のことを言います。バンクとは「寝台」の意味であり、必ずしも運転席頭上のベッドを指すとは限りませんが、慣例的にはキャブコンの運転席頭上に張り出したベッドを意味する場合が多いです。

スペースを無駄にしない2段ベッド

ベッドスペースを上下2段に分け、同一平面上で就寝人数を増やしているのが、2段ベッド。 キャブコンなどでこの2段ベッドを採用する場合は、最後尾に横方向に設定されることが多くあります。 就寝人数が2段ベッドで収まるときは、テーブルをたたんだりする手間なく、ベッドスペースを展開できるという利点があります。

バンコンで威力を発揮するルーフベッド

キャンピングカーのルーフ上に設定されるベッドで、通常、ポップアップルーフ構造を持つバンコンなどで見られます。人が寝る場所として使う以外にも、車中泊の荷物スペースとして活用する人もいるようです。

バンクベッドの代わりとなるプルダウンベッド

主に輸入車のクラスA、それもヨーロッパ車でよく見られるベッドスタイルです。運転席上の天井に張り付くように格納されているベッドのことを指し、使うときにそれを手動(もしくは電動)で下におろす構造になっています。

電気、ガスから冷暖房まで・・・旅先でも活躍するキャンピングカーの設備いろいろ

冷暖房、電気、水道、ガス完備

冷暖房、電気、水道、ガス完備
キャンピングカーは基本的に「家」とほぼ同様の機能を備えた乗り物です。もちろんその充実度は、車種や価格帯によって異なり、中には機能の一部しか装備されていないものもありますが、基本的には冷暖房、電気、水道、ガスなどの設備を最初から搭載しているか、もしくはオプションによって取り付けることができます。

ちなみに照明、テレビ、冷蔵庫などが使えるキャンピングカーの場合は、自動車用のバッテリーとは別に、 室内の電気製品を使うためのサブバッテリーを搭載しています。そのためベース車のエンジンを切った後でも、 室内を照明で明るくしたり、テレビを見たり、冷蔵庫を使ったりすることができます。

コンロやボイラーを作動させるガス設備

キャンピングカーに搭載されているコンロには、カセットガスを熱源とする簡易的な卓上コンロから、プロパンガスのボンベを利用して本格的な調理が可能な大型コンロまでさまざまな種類があります。また、コンロの補助として電子レンジなどの電磁調理器を採用する車種も出ています。

上下水道も完備

ほとんどのキャンピングカーには、シンク(流し)と蛇口が付いており、清水タンクからくみ出した水で手や顔を洗ったり、簡単な洗い物ができます。使った水は、今度は排水タンクに流され、溜まったら適宜捨てられるようになっています。

エアコン、ヒーターなど空調設備は人気装備

キャンピングカーは断熱処理を施されたボディで構成されているため、乗用車に比べると外気温に左右されず、比較的暑さ、寒さをしのぎやすいという利点があります。しかし、それでも高温多湿の日本の夏には、エアコンがあったほうが快適なのは事実。 そのため、キャンピングカーには、運転席周りを冷やすベース車付属のカーエアコンとは別に、室内専用のエアコンが用意されているものもあります。 また、暖房に関しては、エンジンを熱源とするベース車のヒーターとは別に、車内専用の暖房器具が普及しています。